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>Top  > 作品  >森田療法ビデオ全集 第3巻 生活の発見会 〜デジタル・リマスターDVD〜

 




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解説

 森田療法のセルフヘルプ(自助)グループを紹介

 森田療法は、神経症(不安障害、神経症性障害)の症状を異物として取り除くのではなく、心の自然な反応としてとらえる、日本独自の精神療法です。森田療法ビデオ全集(デジタル・リマスターDVD)の第3巻にあたる本作は、セルフヘルプ・グループの活動を紹介。 森田療法の考えをベースとしたセルフヘルプ・グループとして歴史のある “NPO法人 生活の発見会” の主な活動である “集談会” をドキュメンタリーで紹介します。



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 悩んでいるのは自分だけじゃないんだ!
 毎月全国で開催されている集談会。そこには神経症という同じ悩みを持つ仲間が集まり、悩みや回復体験を語り合います。
 ある日、神経症に悩む女性が、とある集談会を訪れます。彼女が強迫性障害に伴って起きるうつ状態の悩みを吐露すると、多くの参加者が自分も同じ経験したことがあると、自らの体験を語り始めます。悩んでいるのは自分だけじゃないんだ。彼女は、仲間たちの共感と体験談を通して改めて自己を見つめ直し、回復への道を歩み始めます。
 作品の随所には、セルフヘルプ・グループに精通した比嘉千賀医師による、セルフヘルフ・グループの意味、効果、回復への道筋などの解説が織り込まれ。
 セルフヘルプ・グループではどのように回復していくのか? セルフヘルプ・グループへの参加を検討されている方にとって、大変参考になるDVDです。

   



 プロフィール



NPO法人 生活の発見会

 NPO法人 生活の発見会は神経症(不安障害、神経症性障害)の悩みを抱えている当事者による自助グループです。 
 日常生活を維持している人たちを対象に、集談会と森田理論の学習を日常生活に活かし、神経症からの回復と、より豊かな人生を目指しています。
 創立は1970年、会員数は2,000名以上。活動の拠点である集談会は全国各地区に約130か所あり、お互いの体験を語り交流しあい、回復体験の発表や森田理論の学習活動などを行っています。

NPO法人 生活の発見会 ホームページ>>


 

比嘉千賀
(精神科医)

1968年     東京慈恵会医科大学卒業。同大学精神医学教室で研修。
1971〜1987年 復光会総武病院・社会精神医学研究所に常勤勤務。
         後に同研究所副所長になる。
         〔この間〕東京都児童相談センターほか数か所の児童相談所、
          教育相談所、東京都精神保健センターなどの嘱託を務めた。
1987〜1994年  栃木県精神保健センター(当時)所長。
1994年     さいたま市にひがメンタルクリニック(デイナイトケアを併設)
         を開業。
2005年     自費カウンセリング「けやき心理相談室」を併設。

一般の精神科診療の他、森田療法、集団精神療法、アディクション(アルコール、薬物、ギャンブル、摂食障害など)、DVや児童虐待、ひきこもりなどにも力を入れている。そして、セルフヘルプ・グループとの連携を積極的に行っている。また、コメディカルスタッフと共に多職種でのチーム医療を行い、地域の関係機関とのネットワークを大切にして、多問題事例などにも連携して取り組んでいる。




 

批評記事

 

NPO法人 生活の発見会 発行
「生活の発見」
2001年9月号

クリックすると拡大します。




 

出演者の感想

 

NPO法人 生活の発見会 発行
「生活の発見」
2017年 3月号

クリックすると拡大します。













   
                            

クレジット


出演:    高橋しずか
       比嘉千賀
       NPO法人 生活の発見会・有志の皆様
製作:    岡本常男(公益財団法人メンタルヘルス岡本記念財団)
医学監修:  丸山 晋(精神科医)
撮影・録音: 田山 滋
協力:    NPO法人 生活の発見会
       公益財団法人メンタルヘルス岡本記念財団
制作・著作: (有)ランドスケープ
編集・監督: 野中 剛 

DVD / 4:3 / カラー / ステレオ / 65分 / 定価:4,800円(税抜)
オリジナル版:2001年、DVD版:2016年度作品

  


 



森田正馬
もりた しょうま


(1874〜1938)

日本の精神科医

  1874年高知県生まれ。東京帝国大学医学部を卒業。1938年、東京慈恵会医科大学名誉教授。自宅を開放して神経症患者の家庭療法的治療を行う。森田療法を確立させたのは、この自宅を開放した診療所による実践経験が大きい。
 もともと自身も神経症体験を青年期に持っており、その経験が、療法や患者への接し方に大きく反映している。
 当時の精神医学界は、心の病気の原因を脳や神経などの身体によるもの(身体因)とすることが世界的な動向であった。しかし森田はこれを、心によるもの(心因)とし、世界の様々な療法を参考にしながら、森田療法を創始した。
 当時の森田療法は、鍛錬療法、不問療法などと呼ばれ、医学会の中で異端視されていた。しかし、森田は自身の論文に何度も修正を加えながら、約20年かけて森田療法を確立させた。
 1938年、肺炎のため64歳で死去。


森田療法

 森田正馬によって1919年に創始された日本独自の精神療法。「神経質(神経症)に対する特殊療法」と森田自身が呼んだように、主に神経症の治療のために用いられる精神療法。最近では、治療対象をうつ病など、その範囲を広める試みも行われています。
 森田療法では神経症による不安や死の恐怖を、人間としての自然な感情であり、よりよく生きようとする欲望(生の欲望)の反映だと解釈します。そして治療目標を、症状の除去ではなく、不安や葛藤のある、あるがままの自分を受容し、不安や葛藤を持ちながらでも、現実生活ができることとします。
 そのために入院療法では、家庭的空間の中で「臥褥」「作業」を行います。
 本来、森田療法は入院療法から始まりましたが、時代の流れの中で入院施設が減少していき、現在では外来療法が主となっています。外来療法で患者さんは、治療者のアドバイスを実生活で実践し、その結果を外来面接の場に持ち帰り治療者と吟味し、アドバイスを受け、再び実生活の場での実践を試みていきます。



神経症(不安障害、神経症性障害)

 神経症(不安障害、神経症性障害)とは、心身に対する健康で当たり前な感情や感覚を、病的なものとして受け止め、必要以上に強く不安、恐怖する、心身の機能障害です。
 森田正馬はそれを「神経質」と呼び、後継者の高良は「神経質症」と名付けました。その後それは「神経症」と呼ばれるようになり、一般にはノイローゼとも呼ばれています。
  近年の日本の精神科臨床では、診断基準「ICD」と「DSM」が標準となり、「神経症」という診断名は使用されなくなりました。「不安障害」や「神経症性障害」という診断名になっています。
 「ICD」と「DSM」は、ヨーロッパとアメリカで創始され、診断と治療の合理化と国際統一化を目的とした国際的診断基準です。 ですが、患者さんの悩みの本質にそぐわない、診断名が変わることにより治療法や処方薬が容易に変わってしまうという批判の声も一部にあります。 また心の病気の病理解釈、診断名は、今後の医学の進歩や時代の変化によって変わっていく可能性も充分にあります。
  それを踏まえ本DVDは、あえて森田学派による病理解釈、診断分類に基づいて構成されています。

 森田は神経症を以下のように大別しました(森田学派による診断分類)。

 1) 固有(普通)神経質 (症):
   不眠症、頭痛・頭重、めまい、耳鳴り、感覚異常、疲労亢進、脱力感、
   能率減退、胃腸神経症、書痙、記憶不良 など。

 2)発作性神経症:
   心悸亢進発作、不安発作、呼吸困難発作 など。

 3)強迫観念症:
   対人(赤面・視線・正視・表情 等)恐怖、不潔恐怖、確認恐怖、縁起恐怖、
   読書恐怖、雑念恐怖、不完全恐怖、罪悪恐怖、吃音恐怖 など。


「ICD」や「DSM」における診断分類「パニック障害」は、「2)発作性神経症」に分類され、「社交不安障害」「社会不安障害」「強迫性障害」「広場恐怖」 は、「3)強迫観念症」に分類されます。